アイリッシュ・ミストは、1948年にアイルランドのタラモア蒸留所のウイリアムズ家によって開発されたとされる、リキュールの1種。
ウイリアムズ家は、タラモア・デュー（タラモアの滴り）と言う銘柄のウィスキーを販売しており、アイリッシュ・ミストは、そのウィスキー販売会社の子会社によって生産が開始されました。
そのアイリッシュ・ミストが好評だったため、1954年にリキュール製造に専念しました。 アイリッシュ・ミストは、中世の時代にアイルランドに住んでいたゲール族が飲用していたと言われている、「ヘザー・ワイン」を参考に開発されたとされています。 ヘザー・ワインはヒースの花で香り付けされた混成酒であったといわれており、また、アイリッシュ・ミストにおいてもヒースの花は使用されています。
現代のアイリッシュ・ミストは、アイリッシュ・ウイスキーをベースに、前述のヒースの花やクローバーの花から集めた蜂蜜、オレンジの果皮、10種類以上のハーブエキスをブレンドしたものに、水とシロップを加え、3ヶ月以上熟成させたものが製品となっています