モルト・ウイスキー
ピート(泥炭:麦芽乾燥時にピートを焚くことでスモーキー・フレーバー(燻煙香)が生まれる)の煙臭をしみ込ませた大麦麦芽(モルト)だけを原料に単式蒸溜噐で2度蒸溜、オーク樽で時間をかけて熟成させたもの。
ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。10~50種のモルトをバッティングしてベースを造り、そこにグレーンをブレンドしたもの。
グレーン・ウイスキー
トウモロコシ約8割に大麦麦芽約2割を混ぜて、連続式蒸溜機で蒸溜したもの。ピート香が無く、ソフトでマイルドな味わいが特徴。モルト・ウイスキーのような蒸溜所ごとの個性はほとんど出ない。
ストレート・アイリッシュ・ウイスキー(原酒)
アルコール分が平均85%と高濃度なため副生成分による雑味が少なく、スコッチ・ウイスキーのモルト原酒に比べて軽いのが特徴。3年以上の熟成を経て、穀物の香味が溶け込みマイルドな味わダンダークのいとなります。蒸溜所は島南部のミドルトン、北部のブッシュミルズ、ダンダークのクーリーの3カ所が稼動。
アイリッシュ・ウイスキー
ストレート・ウイスキー(原酒)をそのまま商品化する場合もありますが、生産量が多いのは、原酒にグレーンをブレンドした、より軽めのタイプ。もともとピートによるスモーキー・フレーバーがないぶん、スコッチ・ウイスキーのブレンデッドと比べて、かなりスッキリした味わいになっています。
バーボン・ウイスキー
ケンタッキー州バーボン郡で誕生したバーボン・ウイスキー。
原料に51%以上80%以下のトウモロコシを使用し、バーボン独特の風味をつけるため内部を焦がした(チャ-)樽で2年以上熟成されたものをストレート・バーボン・ウイスキーと呼びます。樽同士のブレンドをせずに、熟成のピークにあるひと樽のみを少量瓶詰めしたものがシングル・バレル・バーボン、5~10樽の優良バーボンをブレンドした数量限定ものがスモール・バッチ・バーボンと呼びます。
チャ-:熟成樽の内側を焼くこと。バーボンの熟成には、このチャ-したオーク樽を用いる。
テネシー・ウイスキー
基本的にはバーボン・ウイスキーに分類され、テネシー州で造られ、蒸溜されたばかりの原酒をテネシー州産のサトウカエデの木炭でろ過し樽熟成されたものた物をテネシー・ウイスキーと呼びます。
ライ・ウイスキー<
原料にライ麦を51%以上使用したもの。チャ-樽で2年以上熟成させたものをストレート・ライ・ウイスキーと呼びます。アメリカン・ウイスキーはペンシルバニア州でライ麦主体のウイスキーが造られたことが始まりとされてます。
コーン・ウイスキー
原料にトウモロコシを80%以上使用したもので、樽熟成させていないか、熟成させる場合には内側を焦がしていないオーク新樽、またはチャ-樽の古樽を使っているもの。2年以上熟成させたものをストレート・コーン・ウイスキーと呼びます。
カナディアン・ウイスキー
カナダで造られているウイスキーの総称。フレーバリーでライト&マイルドな風味が特徴。ライ麦主体のフレーバリング・ウイスキーに、トウモロコシ主体のベース・ウイスキーをブレンドする。どちらの原酒も最低3年の樽熟成が義務付けられている。
ライ・ウイスキー
ライ麦の比率が51%以上であれば、とくに「ライ・ウイスキー」の表示をラベルに入れることができます。
フレーバリー・ウイスキー
香り高いウイスキーのこと。
モルト・ウイスキー
ピート香を染み込ませた大麦麦芽のみを原料に発酵後、単式蒸溜噐で2回蒸溜(連続式蒸溜機で蒸溜する場合も同じ)。オーク樽で時間をかけて熟成させる。ピート香と樽香がのったコシの強さが特徴。
ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーの風味を中核にすえて、グレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。モルト+グレーンだけでなく、アルコールやスピリッツとのブレンドも行われている。