ロンリコ社は、1860年、カリブ海の北東に位置するアメリカ自治領、プエルトリコ島のカムイ町で設立されたラムメーカーです。プエルトリコ島は、1898年の西米戦争からアメリカ合衆国の自治領となっていますが、住民の大半はスペイン系です。古くからサトウキビ栽培が盛んで、ラム酒の生産がこの島の主な産業となっています。現在、ラムメーカーは数十社もありますが、アメリカの禁酒法時代以前から操業しているのは、このロンリコ社のみです。「ロンリコ」という名前は、「ラム」のスペイン語の「ロン(ron)」と、「豊かな、おいしい」という意の「リコ(rico)」を合わせたもので、「豊かな味わいのラム」という意味が込められています。ロンリコ社のラムは、正統派のドライな味わいで、カリビアンアイランドを象徴するラムの逸品として、世界中の人々に親しまれています。