国王カルロス三世がアンダルシアへの移民を奨励した18世紀に、スペイン北部からサンルカールにやってきた、ホセ・パンタレオン・イダルゴがボデガの持ち主の娘と結婚し、のちに義父からボデガを買い取り、1792年に設立した歴史あるシェリーメーカー。現在もイダルゴ家が継承し、シェリーの輸入量が多いロンドンで開催される、国際的なワインコンクール「インターナショナル・ワインチャレンジ」でも、数多くの賞を受賞する、アンダルシアを始めスペインで最も優れたシェリーを手掛けるのがイダルゴ社です。同社を代表するシェリーとして有名なのが、フラメンコ・ファンにお馴染みの「ラ・ ヒターナ」。ラベルに描かれるジプシーの女性の原画は、今も歴史あるボデガの一室に掛けられるイダルゴの看板にような存在です