マルケス・レアル・テソーロとは、18世紀南米を航海中、海賊に襲われながらも無事に帰還した、国王の財宝(レアル・テソーロ)を守り抜いた褒美として国王チャールズ3世が“王室財宝侯爵(マルケス・デル・レアル・テソーロ)”の称号を艦隊の指揮官であったホアキン・マヌエル・デ・ビリエナに与えたことから始まります。そして2世代後、その名はアルフォンソ8世の孫であるマルケス1世に受け継がれ、1879年にはマルケス・デ・レアル・テソーロをブランド名とした会社が設立。以来、著名な貴族ヴィラクレセスより2世紀に渡り熟成されたシェリーのストックを引き継ぎます。 現在、レアル・テソーロはスペイン最古のシェリー・ハウスの一つ、バルデスピーノ社も傘下に入れるグルーポ・エステベスの一員となり、最新技術を用いた様々な取り組みを行い、シェリーを生産。その代表銘柄が、フィノ・ティオ・マティオです。このシェリーは、ヘレス・デ・ラ・フロンテラ出身の偉大なフラメンコ・ダンサーで歌手、女優でもあったローラ・フローレスが愛したフィノで、ローラ・フローレスはスペイン人のみならず、南米や世界各国の人々に愛された、スペインを代表するアーティスト。現在、ボデガには1999年に作られた彼女の銅像があります。