ドメーヌ・フルニヨン・エ・フィス DOMAINE FOURNILLON ET FILS フルノーはドメーヌの位置するスラン川の右岸フレ村の一級畑です。土壌はキンメリジャンを含む石灰岩と石灰質粘土で、畑は南西を向き。シャブリらしいミネラル感と酸があり、プルミエ・クリュとしては比較的若いうちから豊かな果実味をお楽しみ頂けるワインに仕上がると言われております。 フルニヨンは代々シャブリの右岸、フレ村に拠点を置く生産者です。先代より近代的な醸造設備を導入しはじめ、1980年には1.5haだった畑も、現在は16haまで広がりました。 現在はエリック、ドミニク、パスカルの3人の息子が中心となりワイナリーを運営しており、自然を尊重したリュット・レゾネ(減農薬農法)で質の高い葡萄を産み出しております。そしてその中でもフルニヨンのシンボルとも呼べる葡萄が、「Les Cholets(レ・ショレ)」畑に1830年に植樹された「皇帝の葡萄」と呼ばれるシャルドネの樹です。1830年といえば勿論、フランスをはじめヨーロッパ全域の台木を壊滅状態にした、ブドウネアブラムシ、フィロキセラ渦が起こる前の植樹です。 しかし「皇帝の葡萄」が植わるレ・ショレはフィロキセラが好まない、「砂質の土壌」であった為フィロキセラに侵されずに済みました。またフィロキセラにより壊滅状態となった、フレ村一体の葡萄畑は、アメリカ系の台木に改植された後、この「皇帝の葡萄」から取り木して、畑が復活したという逸話もあります。いわば「皇帝の葡萄」はこの一帯のシャルドネの救世主です!フルニヨンにとってこの葡萄の樹は誇りでありドメーヌの大切なシンボルです。そして今年180歳になった「皇帝の葡萄」は今年も元気に葡萄を実らせました。