シャブリ粘土の強い土壌。南東向きの5つの区画からなる。シャブリに求められるあらゆる要素が詰まったワイン。フローラルさの中に柑橘系の果実とほんのりバニラ。ミネラル感があり、力強く、複雑で、余韻が長い。フルショームと並ぶ、偉大な1級畑。長期熟成を可能とする古典的スタイルのシャブリクラシックなシャブリで知られるジェラー・デュプレシ(カーヴ・デュプレシ)だが、ジェラールの息子、リリアンが実質的に経営を受け継ぎ、さまざまな変化が見えている。 ドメーヌはACシャブリのほか、5つの1級畑(フルショーム、モンテ・ド・トネール、モンマン、ヴァイヨン、ヴォージロー)と1つの特級畑(レ・クロ)をもち、自社畑の規模はおよそ8ha。 2007年からリリアン主導でビオロジック栽培に移行し、2010年にとうとう認証を取得した。 1級畑と特級畑の醸造法は6ヶ月ステンレスタンク、6ヶ月小樽熟成、6ヶ月ステンレスタンクと変則的。 しかしこの醸造法が長期熟成に耐え得るシャブリを生み出し、実際、ドメーヌのセラーには古いバックヴィンテージのシャブリが販売用として残されている。 父ジェラールの時代はACシャブリもこの醸造法だったが、本来若飲みのACシャブリにはフレッシュさも残したいと考えたリリアンは、ステンレスタンクで発酵後、そのまま14ヶ月間、ステンレスタンクの中で熟成させることにした。