シャンパーニュの中心地ともいえるエペルネにあるボジェ・ジュエット社は1822年に設立されましたが、それ以前からシャンパン作りを家業としていた歴史のある醸造家です。小規模な家族経営ゆえに手摘みによる葡萄の収穫から始まり、醸造・熟成方法に至るまで、すべて昔ながらの製造方法にこだわった少量逸品主義の頑固さが今も頑なに守られています。 ワインヤードは37ヶ所、合わせて15ヘクタールで、見た目にも白い土壌はスポンジのごとく雨の降らない夏にも水分が十分とれるため、葡萄は素晴らしい味を造り出します。深さ27mの地下にあるワインカーブは18世紀に掘られ、温度は年間を通じて11度以下に保たれています。上品な香りとその余韻ある味わいは、作り手の情熱とその歴史からの産物といえます。少量逸品主義の頑固さが、素晴らしい味わいとなって表れています。