モエ&シャンドン社は、エペルネ最大手のひとつであり、現在はフランス最大のシャンパーニュ・ハウスとして、LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)の中核を成し、年間生産量の80%が世界150カ国に輸出され、年間2万5000本の販売量を誇ります。 1743年クロード・モエによって創立され、後にモエ家と姻戚関係にあったシャンドン家が経営に加わり、モエ・エ・シャンドン社となり、1797年ドン・ペリニョンが従事していたオーヴィレール修道院とブドウ畑を手中にしました。 1970年代初めにリュイナール、メルシェを傘下に、1971年にコニャックのヘネシー社とグループの中核を成し、既にアンリオとヴーヴ・クリコを傘下にしていたルイ・ヴィトン社と1978年に手を組みシャンパーニュ産業での帝国を築いています。 また、カリフォルニアにドメーヌ・シャンドン、オーストラリアにドメーヌ・シャンドン・オーストラリア、スペインにドメーヌ・シャンドン・スペイン(トッレ・デル・ガル)らワイナリーを造り、カリフォルニアとオーストラリアではシャンパーニュ方式のスパークリング・ワイン、スペインではカヴァを生産し積極的に海外進出も行っており、またF1レースの表彰台に上る勝利の美酒として用いられていることも良く知られるところです。