生粋のブラン・ド・ブラン、「サロン」が生まれたのは1911年！『サロンは50年100年熟成させることの出来るスタイルになる年にしか造らない。』とまで言われるほど、とにかく熟成に時間がかかると言われる極上のシャンパーニュ『サロン（SALON）』。 創業は1920年、パリの毛皮商人であり、後に政治家となったウジェーヌ・エメ・サロン氏がパリで王族や俳優の社交場だったレストラン「マキシム」に入り浸るようになりその後義理の兄のつてでシャンパーニュ造りに乗り出したのがはじまりです。 当時のシャンパーニュと言えば、使用するブドウはピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネのブドウを広域の畑から集め、毎年リザーブワインを仕込み、ブレンドして造るマルチ・ヴィンテージシャンパーニュが常識でした。メニル・シュール・オジェ村の一つの畑の、それも単一ヴィンテージのシャルドネだけで造られたサロンは、あまりにも突飛で異端児ともいえるシャンパーニュだったのです。 当時のセレブたちの間で、たちまちその評判は広まり、パリきっての社交場として知られたレストラン「マキシム」のハウスシャンパーニュとなりました。 1988年にはローラン・ペリエの傘下に入ったが、良い年だけに造られる高品質で少量生産という伝統は今も変わりません。 サロンは長期熟成が可能な年のみ造られ、その熟成には最低10年かけます。そのため、20世紀の100年間の間に醸造された回数は、何とたったの37回。最後は1999年ヴィンテージです。 ドゥポン社長は、 「とてもエネルギッシュで力強いシャンパンにできあがりました。」と語ります。豊かさとまろやかさ、メニル・シュール・オジェ村のテロワールがもつミネラル感や鮮烈さという2つのベクトルの間に生じた緊張感にささえられ、サロンの個性を見事なまでに表現しています。 サロンの特徴を最も的確に表す言葉は「1」。1つの村、1種のブドウ、1つの年。間違いなく最高峰のシャンパーニュの一つです。