メドック格付け 第三級 シャトー・ラ・ラギューヌは、オフヴィンテージであっても安定したワイン造りで定評がある実力派シャトー。 「ラ・ラギューヌには、ボルドーの華々しい成功物語がある。」と語られるように、 荒廃した畑から見事な復活劇を演じたシャトーのひとつです。 1950年代、シャトーは荒れ果てており、格付けシャトーの名に恥じない地位に返り咲かせようとするなど夢物語だと、様々な有力バイヤーたちに嘲笑されるような有様だったと言います。 しかし、これを改善しようと立ちあがったのが、1958年にこのシャトーを買い取ったジョルジュ・ブリュネ氏という企業家。全面的に畑のブドウを植え替え、今日あるようなメドックにおいて最先端のシャトーを築き上げたのです。その後ブリュネ氏は、1962年にシャンパーニュ・メゾンのアヤラ社にこのシャトーを転売すると、あっと言う間にプロヴァンスに移りまた新たにワイナリーを購入、一流に育てあげました。 そして、ラ・ラギューヌは現在に至るまでアヤラ社の所有の下、変わらない決意と情熱でラ・ラギューヌの更なる改善と経営に取り組んでいます。 ラ・ラギューヌのワインは、しっかりとしたオーク樽やブラックチェリーのアロマのある、豊かで肉付きのよい、しっかりしたスタイルが特徴。そのワインのスタイルはポムロル的でもありグラーヴ的でもあると評されます。