1754年にアイルランド出身の羊毛商人であったジャック・ホイド氏によって創設されたシャトー。シャトー・プージェと同じ所有者により運営され特に2000年以降大復活を遂げました。現在のオーナーに代わって、かつてはパーカー氏にも酷評されていた時もありましたが、今では毎年高得点を獲得しています。 日本では、2001年ヴィンテージが漫画『神の雫』に登場し、大ブレイクを果たしたことでも有名。 造られるワインは、洗練された滑らかな個性があり、同じ所有者であるシャトー・プージェよりも柔らかく、タンニンも弱めのスタイル。「現在のトレンドである口当たりのよい 短命なワインのスタイルには迎合せず、トラディショナルな本物のマルゴーを造りつづけている」と言われており、確かに滑らかで重みのあるテイストは上質なタンニンと酸によってしっかりと支えられています。 ル・クラスマンはボイド・カントナックについて「立地のよい場所にあり、丁寧な栽培を行っているボイド・カントナックはつい最近までその潜在能力を100%発揮できずにいた。だが、大変革が行われた2000年以降、このクリュの新時代の幕開けが期待できそうである。」 ヒュー・ジョンソン氏は「ボイド・カントナック、面積18haの第3級格付で、2000年からよりよい姿のワインになり、いまや深みと澄んだ果実味を備えている」と激賞し、★★★トリプルスター評価! グラン・ギィド・デ・ヴァン・デ・フランス誌はB&Dマークで、「近年のヴィンテージはテロワールとヴィンテージのスタイルに合ったもので、完璧なワインで長い熟成に耐えることができ、しかも価格はとてもお買い得である。」と大絶賛。
http://www.boyd-cantenac.fr