1748年からシャトーを引き継いだフランソワ・アントワーヌ・プージェ(Francois-Antoine POUGET)氏の名前から、『シャトー・プージェ』と名付けられました。
その後、プージェ氏の娘婿のカバイエ(CHAVAILLES)氏の一族がシャトーを引き継ぎ、フランス革命などの困難を乗り越え、1855年にはメドック格付けに選定される、という快挙も成し遂げ、150年以上にわたりシャトーを盛り立てました。
その後、ギルメ(Guillemet)家が1906年にシャトー・プージェを購入し、1932年にボイド・カントナックを続けて購入しますが、1983年までこの二つのシャトーのワインは同じ醸造所で造られていました。
近年までシャトーのワインはネゴシアンのデュボス社が販売を引き受け主にフランス国内で販売をしていた為、他のシャトーに比べ知名度に劣る、という点はあります。
シャトーのあるカントナック村は砂利と砂が多く、粘土が少ない土壌です。よって、力強いがエレガント、香りが長く続きフレッシュさがあり、重苦しくないワインが手掛けられます。
2つの兄弟のようなシャトーを比較すると、シャトー・ボイド・カントナックはプティヴェルドを含むがカベルネ・フランを含まない。一方、シャトー・プージェはカベルネ・フランを含むがプティヴェルドは含まれない。シャトー・ボイド・カントナックは滑らかで、シャトー・プージェはタニック。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロの比率はほぼ同じですが、ボイドの方がメルロ的、プージェの方がカベルネ的は気品があります。