ポイヤックの第5級格付のCH.グラン・ピュイ・デュカスは、既に17世紀には、60haの広い領地全てにブドウ栽培が行われ、その評価もかなり高いものでした。 ポイヤックの大物地主の一人でありアルノーの孫にあたるピエール・デュカスによってまとめられ、それは、領地の2/3近くまでブドウの木が植えられ、「デュカス・グラン・ピュイ・アーティゲ・アルノー」と呼ばれていました。 1971年に、ネゴシアンのコルディエ・メストレザ氏が購入し、徹底した改革とブドウの植え替え、1986年には、新しい醗酵設備の建築が行われ、 さらに1992年からは機械による収穫から手摘み収穫に改めています。 グラン・ピュイ・デュカスは、異なる土壌の多様性とブドウ品種の適正な選択で、その年の方針のもと理想的なほのかな香りを持つ、エレガントで、育ちの良いワインを産出し、また、現在では、ヴィンテージによっては、収穫量の60%をセカンドに回すほどの厳しい産別を行っています。 現在、55haのブドウ畑は、3つ(ラフィットやムートンに隣接する北の部分と、グラン・ピュイと呼ばれると中央とサン・ランバールの台地の南)から構成され、非常に立地に恵まれ、徐々に愛好者が増えつつあります。 タンニンが強くなく、硬くもなく、内向的でもないものの、非常に果実味豊かでしなやかな味わいは、著しく過小評価されてますが、高品質に対する値打感はかなりのものです。
http://www.grandpuyducasse.fr