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シャトー ラグランジュ(Chateau Lagrange)

フランス/ボルドー/メドック/サン・ジュリアン

Chateau Lagrange サン・ジュリアン地区の中でも南の、マルゴー村寄りの位置に所在するシャトー。このシャトーの特徴的な点は、作付面積が118haと大きなシャトーである点と、所有しているのが日本の企業、サントリーである、という点です。(シャトーや畑などの面積を含めると全部で182haと広大な地)シャトー・ラグランジュは中世の時代、テンプル騎士団の荘園の一部でした。そして、ラグランジュ・ド・モンテイユの所有であった事から『ラグランジュ』の名がつけられました。ムートン・ロートシルトやブラーヌ・カントナックの所有者であったド・ブラーヌ男爵が所有した後、後にナポレオン統治下のスペインで財政大臣を務めたジャン・ヴァレル・カバリュス氏が1790年にシャトーを入手し、畑の拡大を行い、ワインの販路を築きました。シャトーの象徴である現存のトスカーナ様式の塔は、彼の時代にヴィスコンティに依頼し建てられたものです。1855年のメドックの格付けでラグランジュは3級に格付けされますが、畑のポテンシャルに加えて、1842年からシャトーを所有していたデュシャテル伯爵の貢献が大きかった、と言われています。畑の排水設備を考案して整えたのは、デュシャテル伯爵です。そこからラグランジュは厳しい時代が続きます。厳しい経済状況の元、オーナーが交代していきました。そして、1983年に佐治敬三社長の強い推進力のもと、サントリーがシャトーを買収しました。マルセル・デュカス氏、鈴田健二氏が中心となり、畑の抜本的な改良から醸造設備の近代化と、劇的な改革を行い、シャトーは復活を遂げました。現在は、マテュー・ボルド氏と椎名敬一氏の新しい体制で、引き続き素晴らしいワイン造りが行われています。2008年ヴィンテージからは、第2期の大型投資が行われました。 畑はシャトーを中心とするなだらかな丘陵地に、一続きに広がっています。土壌はギュンツ氷河期の砂利質からなり、粒の大きさの異なる砂利が、場所によって砂まじりであったり、鉄分の多い粘土と混ざったりしていますが、全般的に水はけが良い土地です。標高24mに位置。24mと聞くと低く感じますが、平坦なボルドーでは丘陵地であり、その中心はサン・ジュリアン地区で最も高い地点にあります。深い砂礫質の土壌から成る土地の為、カベルネ・ソーヴィニョンが中心に植えられ、全体の67%を占めています。加えてメルローが28%と、プティ・ヴェルドが5%とわずかですが、ワインに複雑味を与えるので大事な品種です。凝縮されたブドウを収穫する為、植栽密度を高くし、短い剪定、摘葉、7月の摘房や伝統的耕作を行っています。収穫は小さな籠を使い手摘みで収穫され、手作業と光センサーによる厳密な選果が行われます。最新の科学技術と伝統的な手法の融合です。

https://www.suntory.co.jp/wine/special/lagrange/
タイプ:赤ワイン・フルボディ・辛口
生産地:フランス/ボルドー地方/ メドック地区 / サン・ジュリアン村 格付け第3級

シャトー ラグランジュ メドック格付け第3級(Chateau Lagrange)

1970年/ 1971年/
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