ドメーヌ・アンヌ・グロは1988年、フランソワ・グロから引き継ぎ設立されました。全てのワインを元詰めするようになったのは90年産から。所有する畑は5ha弱(リシュブール0.6ha、クロ・ヴージョ0.8haのグラン・クリュ2つを含む)で、植えられている樹のほとんどが樹齢90年以上の古木。元々芸術家を目指していたというアンヌ・グロですが、1984年にワインの道に入り、ボーヌとディジョンで醸造学を学んだ後、暫くはオーストラリアでワイン造りをしていたようです。『完熟して健全な葡萄を収穫すること、それがゴールです。葡萄の健康を尊重し、そこからすべてをまとめあげるように私は努力しています。』と語るアンヌ・グロは、伝統への尊重と、革新的な欲求を持ち合わせています。テロワールの生態系を尊重することによって、繊細で調和がとれ、豊かな果実味が詰まった上品なワインが出来上がります。ドメーヌでのワイン醸造は伝統的なもので、赤ワイン用セメントタンクと白ワイン用のステンレスタンクが並んでいます。温度コントロールはヴィンテージのタイプと葡萄の状態にあわせて変えており、発酵は12~15日間。その後、不要な澱を取り除くため48時間静置される。樽熟成はおよそ18カ月。新樽比率はグラン・クリュで80%、村名ワインで50%、その他のワインには30%使用されます。グロ・ファミリーの中で最も人気があり、また入手も難しいドメーヌ。