シャトージュンのワインになるブドウはおもに、白ワイン用の甲州、セミヨン、シャルドネ。赤ワイン用のメルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンがあります。
日本固有の品種である甲州は、酸味が抜けにくいのが特徴。実はシルクロードを通って日本にやって来た欧州起源の品種でワイン造りに向いています。シャトージュンで造る甲州は日本酒に近い、ちょっと甘さを感じさせ、酸味が柔らかなもの。香りは華やかで、吟醸酒のようなニュアンスがあり、最後まで飲み飽きないということを意識しています。和食のなかでも昆布や鰹のダシ、わさびなどと相性がいいものです。
セミヨンは、長期熟成にも耐える品種で、シャトーディケムなどでしられるソーテルヌの貴腐ワインにも用いられています。シャトージュンではあえて辛口で仕上げた味わいのある品種です。
そして、シャルドネ。土壌・気候への適応性が高く、造り手の考えや飲む人の好みに応じて、さまざまな味わいとなります。シャトージュンでは、桃やメロンのニュアンス、杏のようなイメージの香りに、ハーブのニュアンスが入ってくるものを心がけています。
赤のカベルネ・ソーヴィニヨンは、ならではの濃い色こそ出にくいものの、味わい深く、しっかりとした酸があります。
メルロは、毎日飲めるような嫌味のない味に仕上げています。乾燥したスパイスや煮詰めた果実のコンポートなどのニュアンスが感じられるでしょう。
シャトージュンのワインは、エレガントであるということにプライオリティをおいています。そして、エレガントな繊細な料理と合わせて楽しんでいただきたいと思います。
和食はもちろん、昨今のヘルシー志向などの影響もあり、軽やかな味わいが信条の最先端のフレンチやイタリアン、野菜料理などとマリアージュする。それが、シャトージュンのワインなのです。
(シャトージュン「ホームページ 」より)