通常はアンドレ・クルエの最上級キュヴェ「U.J.de.1911」用に使われる10の区画の一つであるこの「クロ・ ド・ブージー」は、クルエ家にとって宝物とも言える畑です。19世紀後半、フランスをはじめヨーロッパ全域においてフィロキセラが猛威を振るっておりましたが、クロ・ド・ブージーは他の畑とは離れた場所に位置していた事に加え、フィロキセラが好まない砂質土壌であったため、この区画は被害を免れ、この区画の葡萄からマッサール・セレクションを行い、クルエ家の畑は復活を果たしました。その後100年以上もの間、クルエ家はこの畑を大切に扱い、機械はもちろん馬の手も借りることなく、人の手によってのみ耕されてきました。そうして今日、一族が守ってきた畑から生み出した単一畑キュヴェ、「ル・クロ」をリリースするに至りました。良年のピノ・ノワールのみを使い84ヶ月もの熟成を経たアンドレ・クルエ渾身のクロ・シャンパーニュです。 生産者コメントより クロとは「神秘」です。クロという言葉は、その壁の内と外とを分ける定義であり、その内側にあるものは常に秘伝的です。いわば、神秘的な雰囲気を醸し出す女性的魅力をクロは持っています。偉大さとは、常に神秘を兼ね備えているものです。