レッドカラントやクランベリーなどの赤系果実とカシスのような黒系果実の香り、西洋杉や森の下草、スミレの花、甘草などのニュアンスも感じられます。 熟成により、上質なタンニンはワインに溶け込み、複雑な印象で、シャトー・マルゴーを彷彿とさせるようなエレガントさを備えています。 神の雫や専門誌にも登場したこともあってか知名度も上がり、コスパ抜群のワインということも知られるようになりました。 熟成感漂うブーケには腐葉土、カフェオレ、黒系果実のリキュール、黒胡椒などが現れ、円熟味のある典型的メドックの味わいが感じられます。 ぶどう品種 (セパージュ) カベルネ・ソーヴィニヨン47%、メルロー38%、カベルネ・フラン9% プティ・ヴェルド6%16世紀後半からの歴史を持つ愛らしいシャトー。 20世紀になり、デュボ家が所有していて、華やかな香りをもつ。 エレガントなスタイルのワインとして、高い評価を得ていました。 しかし、資金難と家族の内紛のせいで、 1970年代不調におちいってしまいました。 1980年、ドメーヌ・ド・コルディエを一員とする企業グループに所有が移り、コルディエ社が経営と販売の責任者となり、最新の設備と技術が導入されると、急速な品質の向上をみて、最高のボルドーワインを産出するシャトーに復活し、82年以後のワインは格別なものとなっている。 ロバート・パーカー氏も 「83年と89年は特に素晴らしく、現在このシャトーは、 ボルドー1985年格付けの上位に匹敵するシャトー」 と高く評価しています。