創業は1825年、地元の農夫が共同でアソール公の領地を借り受け、蒸留所を作ったのが始まりです。 街の上方にある蒸留所は丘によって隠れていて、建物もクラッシックで可愛らしく、製造法もフロアモルティングは行われていないものの、設備なども含め昔のままと言われています。 そんな事が『古き良き時代を思わせる佇まいを持った蒸留所』などと、しばしば評される理由でしょう。 スコットランドで最も小さいポットスチルを使って、ごく少人数でモルトウイスキーを生産しているエドラダワーは、2002年にシグナトリー社の所有となっています。 ポットスチルは最小の2基で人間の背丈ほどしかありません。関税当局が認める最小のスチルで、密造を防ぐのに、これ以下のスチルを使用する事は、法律で禁止されています。 生産量も限られていて、生産部門の従業員はたったの3人。1週間の生産量はホグスヘッド樽(250リットル)に換算してわずか14樽。スペイサイドの平均的蒸留所の40分の1程度しかありません。 バニラ香が強く、芳醇でクリーミー。舌ざわり滑らかで柔らかく甘い口当たりには、日本にも数多くのファンがいます。