通常は「19年熟成以上の樽は51.5度」でのリリースですが、今回はそれ以下の度数であるため、カスクストレングスでのリリースとなっています。リリースのほとんどない珍しい蒸留所ゆえ、地味な印象を持たれがちですが、ソフトな口あたりとしっかりとした麦芽感と味わいがあり、ストレートでゆっくり味わうのにこれ程ぴったりな銘柄もないくらいです。分かりやすいピートや樽感とは無縁な、良い熟成を経た原酒だけが持つシングルモルトの良さをぜひご堪能ください。ノンピートゆえのやさしい麦芽感、桃やリンゴが際立つフルーティさに微かなハーブが、心癒される味わい。