TALISKER 18 YEARSクラシックモルトシリーズがリリースされてから18年後、満を持してリリースされたのがタリスカー18年です。タリスカー10年はアメリカンオークのリフィル樽で熟成させた原酒を使用していますが、この18年は3割程度、ヨーロピアンオークのリフィル樽(スペインでシェリーの熟成に使用された樽)で熟成させた原酒を使用しています。年間数量限定でリリースした商品は、瞬く間にウイスキーラバーの間で評判になりました。 そして2007年に行われたWorld Whisky Awardsに出品されます。このイベントは1年に1回最高のウイスキーを選ぶため、審査員がブラインドテイスティングを行い、世界1位を決める大会です。158のウイスキーを3回にわたって審査し、最終選考に残ったのはわずかに5本。そして3月初旬にロンドンで行われた最終審査で栄えある1位に輝いたのです。 香りは豊かでフルーティ。ビクトリア・プラム、グリーンゲージ(セイヨウスモモ)、オレンジの皮、バタースコッチあるいはラムトフィー、背景にスモーキーさを感じます。このスモーキーさが次第に前面に出てきて、トフィーの香りに軽いミントの香りが絡んできます。加水すると、ボートの乾いたワニス、食べられる海藻など、海洋性のキャラクターが頭をもたげ、甘さは続き、ヨード、火をつけていないマッチといった香りも立ってきます。味わいでは、前面に甘みが広がり、その後かすかなスモーキーさを伴ったより主張の強い味わいへと変化します。全体的に温かみのある味で、次第にスモーキーさ、タール、トフィーといった味が立ってきます。フィニッシュは特徴的なチリペッパーのような香りが後味の中にかすかに感じられます。