ロバート・パーカー氏評:89点
ラベルの作者は、ハンス・エルニ作
この年、バロン・フィリップ・ド・ロートシルトは85歳で他界しました。 ラベルには、「ムートンの改革者たる父バロン・フィリップ・ド・ロートシルト。貴方の65回目にして最後の収穫だったこの年のワインを捧げます。ムートンは変わりません」という娘フィリピーヌの言葉が書いてあります。 この年以降、サインは「バロン・フィリップ」から、「フィリピーヌ・ド・ロートシルト」に変わっています。 暗さのある赤色の外観。縁部分はオレンジ色がかっています。 香りには、蜜蝋や果実のノートのほか、ラズベリー、チェリー、森の下草、レザーのにおいを感じます。 アタックはエレガント。いまだにみずみずしさを感じます。 バニラの香りが顕著で、タンニンは溶け込んでおり、ストラクチャーはなめらか。 上質なバランスがこのワインの特徴で、後味には完熟果実と各種スパイスがあらわれます